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「社会の温度をアゲるシンポジウム」質問・感想などへの回答

「社会の温度をアゲるシンポジウム」質問・感想などへの回答

■シンポジウム進行役:三苫哲也さんへの質問:

Q.「『投票率が上がると兵庫県のようになる』と悪い例として『兵庫県』が出てきたと感じましたが、いかがでしょうか? 私は、クーデタ(利権政治)で斎藤知事が被害者だと思います。」

★三苫さんからの答え

斎藤氏自身がしたことではないですが、相手陣営のSNSを機能不全においやった戦術や、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が立候補するも、当選を目指さないとした上で「斎藤氏への合法的なサポートをする」と異例の主張を行いながら、選挙戦でマスコミや県議会などを批判する動画を投稿。斎藤氏を告発した男性のパソコン内に残されたとされる個人情報を含む流出データも公開したやり方がまずSNSでの情報発信による投票率のアップが悪い例と考えています。

さらに、広告会社との関係については、斎藤氏自身もからんでの疑惑となっており、こうした事例も悪い例と考えています。

斎藤氏自身のこれまでの既存の政治への対応はそれぞれの評価の分かれるところであり、彼自身の政治、政策、に対しては、私はなんとも申しておりません。

■パネリスト・あやめさんへの質問:

Q「誰に投票すればよいか分からないです。国民民主党の政策は分かりやすいことで支持を得られたのでは? 「勝つ」「負ける」は国民に関係ないのです。」

★あやめさんからの答え

質問をしてくださって有難うございます。

どの候補者、どの政党に投票すればよいかは、それぞれが皆、生活や自分が置かれた状況等も違うので、その一人ひとりがこういう事をしてほしい、これが問題だ!次世代にもこうしておかねばならない!と感じる事をきちんと考えている候補者や政党に投票すればよいのではないかと思います。

大きな問題について、戦争をしよう!原発を推進しよう!というような事については自分がこれは譲れない!というのがはっきりしていると思いますので、戦争をしよう!というような候補者に決して投票しないという事が大切だと思います。また、そういう事をはっきり言わず、濁す候補者や政党にも投票しなければよいと思います。

選びたい候補者が居ないという地方の選挙等では仕方なく消去法でしか投票できない事もあるかもしれませんが、よりマシと思える方に投票するしかないなと思います。

シンポジウムでは出水さんが「選挙には6種類あり、選ぶ基準はそれぞれ違うだろう」とおっしゃっていましたが、私は全ての選挙で選ぶ基準は同じです。

地方だからこの考えでOK、国政だからこの考えでOKとかは思わず、政治は全て日常生活や平和と直結しているのですから、自分の中で一貫した選ぶ基準をしっかり持って投票すべきだと思います。

また、出水さんは「主権者は消費税増税に文句言えない、納税の義務がある」とおっしゃっていましたが、子どもの駄菓子一つ、鉛筆1本、生活必需品一つ一つから取られる消費税はやはりおかしいと思います。巨額の税金を教育や福祉に使わず軍事費に投入する国のやり方に言及がなく、「国の借金が凄いから増税は仕方ない」ともおっしゃっていましたが、その考えは正しく自公政権がずっと言い続けてきた事で、市民連合の考えとは全く違うのではないかなと思いました。

選挙に「勝つ」「負ける」は国民に関係ない、確かに「勝つ」「負ける」よりも、国民にとってはより良い平和な様々な人が生きやすい国にする事が一番大切な事だと思います。

■パネリスト・大井実さんへの質問

Q「福岡でのbookclub活動をしている団体など教えていただければと思います。」

★大井実さんからの答え

読書会をやっている人たちは多少知っているのですが、個別に連絡先は知らないのです。ただ、白金に「ブックバーひつじが」という店があり、そこのオーナーの下田さんという方がそのあたりのことに詳しいので聞いてみてください。

それと大楠にある「薔薇といわし」というカフェ も本好きの人が集っていますので、こちらに問い合わせてもらってもいいかもしれません。

https://www.instagram.com/hitsujiga

https://www.instagram.com/rose_et_sardine?igsh=MXJ6bzA2NzBmMGhiOQ%3D%3D

■パネリスト・出水薫さんへの質問:

Q①日本は最も借金が多いとの説明でしたが、資産もたくさんあることについてどう思われますか?

①に対する出水薫さんからの答え

特段の感想はありません。

なお国の資産や負債については以下のURLの5ページを参照してください。

https://www.mof.go.jp/policy/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2023/national/fy2023gassan.pdf

また各種指標の国際比較は、以下のURLの資料を参照してください。

https://www.mof.go.jp/policy/budget/fiscal_condition/related_data/202310_00.pdf

Q②消費税の増税分は、法人税減税と富裕層の所得税減税に回されたという税の専門家の分析がありますが、どう思われますか?

②に対する出水薫さんからの答え

私が読んだ書籍などでは、そのような指摘が行われています。

ですので妥当な分析だと考えています。

Q③法人税を30年前の税率に戻す、大企業に対する優遇措置をやめる、住民税を累進課税にするなどで58兆円以上の財源が生まれ、消費税を廃止することができるという、税の専門家の試算がありますが、どう思われますか?

③に対する出水薫さんの答え

「試算」の前提や根拠を見ないと何とも判断のしようがありません。

Q④故森永卓郎氏が著書にもされている「ザイム真理教」の弊害についてどうのように思われますか? 学生にも森永氏を読むようご指導をお願いします。

④に対する出水薫さんの答え

ご紹介、ありがとうございます。読んでみます。

■アンケート感想について(シンポ企画担当:いのうえしんぢ)

これまで市民連合ふくおか主催のイベントとしては、選挙立候補者などを集めた討論会や、学識者講演などをやってきました。その流れからすれば、今回のシンポジウムは、イレギュラーな内容だったかもしれず、実は参加者アンケートを募ったのも初めてでした。ここで、様々な視点からの質問や感想をいただくことが出来ました。

シンポジウムでは、パネリストの三者三様の姿勢から、それぞれの考えを発言してもらいました。この対話は、良い意味で色々な角度から意見を交差させることが、アンケートにも反映されていて、広がりがあるように感じています。

「多様性」というのは、僕たちが住む社会の中では、理想として大切なのですが、いざ目の前にたくさんの違う意見が出てくると、会議や行動など、どうまとめていけばいいのか。それは大変です。この大変さを噛み締めながら、今後も続けていくしかないのでしょうね。色々と手間はかかりますし、民主主義ってとても面倒くさい。でも、その逆を考えてみます。そう、誰か一人が物事をそっと簡単に決めてしまう政治。それは、とても怖い。そんなことにならないように。面倒くさいをやっていく。

多様な意見が書かれたアンケートを読みながら、そんなことを再確認させてもらいました。ありがとうございました。

■市民連合ふくおか事務局より

多くの方の御参加とともに、色々な御意見・御感想を有り難うございました。

今回の企画は、いのうえしんぢさんプロデュースのもと、三者三様のパネラーの方々、巧妙な司会をされた三苫さん、そして「とうヒョウくんチーム」によるパフォーマンスによって、普段とは違う味のある企画になったと受けとめています。

シンポジウム参加者については、市民運動への参加を躊躇している方々も含めて、多様な方々の参加を想定していました。なかには、すでに路上に出て熱心にアピール行動をされている方々も参加されていて、期待した話になっていないぞといったお叱りも受けました。しかし、今回の企画は、いのうえさんの言葉にあるように「多様性」を鍵とするものです。参加者についても、様々な方々を想定したもので企画していました。こうしたシンポジウムの想定をご理解いただき、お許し願えればと思います。

こういった場に出てくることの少ないという大井実さん・あやめさんのパネラーお二人には、闊達な御意見をいただき感謝しております。

共同代表の出水薫さんは、政治学専門の立場から、憲法を背景とする原則的な考え方にあえて触れてくださいました。市民運動に関わっていますと、どうしても仲間うちの考えに左右され視野が狭くなることがあります。出水さんは、色々な書籍の紹介もあわせて、あえて幅広い考えを示してくださったと感じています。星乃治彦さんとともに、私たちの共同代表をしてくださっていることを誇らしく思います。

このようなシンポジウムをまた開催することがありましたら、是非ご参加ください。意見交換もしたいと思います。その際は、どうぞ宜しくお願いいたします。

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